サロマの完走記を続けます。
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~40㎞ (1'14'44)
30kmを通過した辺りから、暑さが気になって来ました。
サロマは、基本的に、エイドは2.5㎞おき。
でも、その中には、「かぶり水」しかないエイドが結構あります。
「かぶり水」エイドには、水道の蛇口を持ったボランティアの方数名が配置され、水が張られた大きなバケツが2、3個置かれています。
暑い時には、バケツの中の柄杓から水をすくい、ランニングキャップや体にかけて、ほてりを鎮める重要なエイドとなります。
しかし、残念ながら、「かぶり水」エイドでは、給水は出来ません。
中には構わず柄杓から直接水を飲むランナーもいるにはいますが、ごくごく少数だと思います。
つまり、次のエイドまでさらに約2.5㎞走らないと、給水が出来ないのです。
暑い中、5㎞何も飲めないというのは、精神的にも肉体的にもかなりダメージがあります。
私も、30㎞を過ぎてから給水の少なさにやられました。
たまに私設エイドのお世話になったものの、全然給水が足りず。
これだけ暑くなるのだったら、ボトルポーチにドリンクを入れて携行すべきだったな・・・。
やはり例年よりも気温が上がった4月のチャレ富士では、空になったペットボトルを40㎞過ぎで捨ててしまい、以降水分を携行して走ることが出来ず、後になって後悔しました。
その時の失敗を活かすことが出来ず、我ながら「バカだなぁ」と思いました。
~50㎞ (1'19'45)
40㎞を過ぎて、ますます苦しさが増して来ました。
前回2019年のサロマに続き、今回も前半でこんなに辛くなってしまうとは、全く想像していませんでした。
42.195㎞の通過が5時間01分53秒。
スマホをポーチに入れて走っているのに、ここまで全く写真を撮っていなかったことに気が付きました。
チャレ富士の時と違い、全く余裕がなかったのです。
ひょっとしたら、50㎞ぐらいでリタイアしてしまうかもしれない。
その前に、1枚ぐらい写真を撮っておこう。
そう思い撮ったのが、↓の写真。
写真を撮って思い出したのが、前回サロマを走った時も、やはりこの辺りで非常に苦しんでいたということ。
あの時は35㎞から10㎞以上歩いてしまい、完走が危ぶまれる状況でした。
それでも、54㎞過ぎの大きなエイドで少し休んだところ、完走出来たのです。
ウルトラには復活がある
とても大切なことを思い出しました。
今は苦しいけれども、何かきっかけさえあれば、浮上出来るはず。
とにかく大きなエイドまでは何としても辿り着こう!
そう思いました。
ただ大きなエイドまでは、まだ10㎞以上ありました。
そこまで耐えられるだろうか?
フルを過ぎてしばらく行くと、国道に出ます。
そこから長いダラダラ坂の始まりです。
その辺りから、私は沿道に自販機を探してキョロキョロしていました。
コーラがゴクゴク飲みたい!!
そう切実に思ったからです。
最初に見つけた自販機では、コーラが売り切れになっていました。
やはり、私と同じように思ったランナーが多かったのかもしれません。
苦しみながらも、45㎞地点のエイドに到達。
ふと見ると、エイドのそばにCokeONの自販機がありました。
すぐにポーチからスマホを取り出し、CokeONを起動。
コカ・コーラゼロを買いました。
別にカロリーゼロでなくても良かったと思うのですが、いつものクセで(^-^;
その場で500mlのペットボトルの半分ぐらいを一気に飲みました。
その後、エイドでバナナを1本頂きました。
すると、自分でも驚くほど、みるみる元気になっていくのを感じました!
やはり、ウルトラには復活がありました(^O^)
飲みかけのコーラを片手に持って、再び走り出しました。
上り坂も歩くことなく、走れるようになりました。
それまでヘロヘロだったのが、ウソみたいです。
だいぶ元気になりましたが、それでも暑いのには変わりはありませんでした。
国道区間は路肩から1.5mが走行区間となっているのにもかかわらず、センターライン付近をフラフラと走っているランナーを見かけました。
そのうち反対車線にもはみ出たりして、非常に危険な状態。
近くにいるランナーが大きな声をかけて注意を促したり、対向車がクラクションを鳴らしたりしても、なかなか自分の状況に気付かなかったようです。
恐らく、その方は、熱中症になりかけていたのかもしれません。
それほど、その日の暑さは過酷なものでした。
コーラパワーで50㎞関門に到達。
大きなエイドまでもうすぐです。
~続く
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