少し間が空いてしまいましたが、サロマの完走記を続けます。
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さて、本題に入る前に、しばらくこのブログに登場していなかった岩本さんの赤い本について少しお話させてください。
この本では、13週間のウルトラマラソンのレベル別練習メニューの他、ウルトラに求められる強いメンタルの作り方についても紹介されています。
その中で、私がとても共感出来る記述がありますので、ここでご紹介させてください。
フルは一度潰れるともう復活しませんが、レース時間が長いウルトラでは糖質などを補給してしばらく休んでいると、苦痛が和らいで復活し、ペースが上げられるケースがちょくちょくあります。苦痛には波があり、いつか楽になって復活するはずだという予測が立てられると、精神的に相当楽になります。
そう、ウルトラマラソンには復活があるんです!!
私がこのことを身をもって実感したのは、前回、2019年のサロマ。
その時は、レース序盤で左足首前面に痛みが出てしまい、その後、暑さや骨折から回復したばかりの左肘の痛みもあって、35㎞から10㎞以上歩いてしまったという、完走が絶望的な状況に陥りました。
50k関門でDNFを申告するつもりでしたが、何とか54㎞のレストステーションまで辿り着き、そこで少し休憩したところ復活し、制限時間13時間の5分前にフィニッシュ出来たのです。
その時の経験から、「ウルトラには復活がある」というのが、私の信条となりました。
今年のサロマでも、二度ほど苦痛に襲われ、もうやめてしまいたいと思ったことがありましたが、その都度ふとしたきっかけで苦痛を乗り越えることが出来ました。
この完走記では、その時の経験もシェア出来たら・・・と思っています。
・・・と前置きが長くなりましたが、10㎞のラップタイムとともにレースを振り返りたいと思います。
~10km (1'10'19")
午前5時スタート。
コロナ禍のため、4年ぶりの開催となったサロマ。
サロマを走るのは、今回で9回目。
完走出来れば、サロマンブルーに王手をかけることになります。
スタート直後、バニーさんの応援。
「行ってらっしゃい」という沿道からの声援がありがたかったです。
ウルトラの時はいつもそうなのだけど、スタートから5㎞ぐらいは、だんなと一緒に走ることにしています。
だんなは、今回完走すれば、晴れてサロマンブルーに。
お互い、1週間の禁酒をして、レースに臨みました。
走り出してすぐに、トイレに行きたくなってしまった私。
4㎞地点ぐらいの仮設トイレに入りました。
そこで、だんなとはお別れ。
仮設トイレでは、私の前に3人ぐらいが並んでいました。
待ち時間はそれほど長くはなかったはず。
でも、スタートロスが2分11秒と長かったこともあり、ちょっと気分的に焦りました。
レースでは手元のガーミンで5㎞ごとにラップをとっていましたが、それによると、5㎞までが36分台だったのに対し、10㎞までが32分弱。
遅れを取り戻そうと、ペースを不必要に上げていたことがわかります。
振り返ってみて、ちょっと反省。
スタート前から左脚付け根の痛みが気になっていたので、一番最初の5㎞の給水ポイントで早々に痛み止めをのみました。
4月のチャレンジ富士五湖では、痛み止めをのんで右ハムの痛みをブロック出来たので、今回もこれで大丈夫なはず。
~20㎞ (1'06'54")
10㎞を過ぎて、湧別に別れを告げ、いよいよサロマ湖へ。
早くもトップ集団とスライド。
本当にウルトラ?と思わせるペースで、別のレースを見ているかのようでした。
第1折り返しに向かう途中、だんなとスライド。
「サロマンブルー♪」と声を掛けました。
この区間は快調に走れていたように思います。
と言うか、想定ペースがキロ7だったので、むしろちょっと速すぎでしたね。
~30㎞ (1'15'57")
20㎞を過ぎて、早くも日差しが気になって来ました。
天気が急変して気温が急激に下がる可能性を考えて、腰にウィンドブレーカーを巻いて走っていましたが、杞憂だったな・・・と思い始めました。
54㎞過ぎの大きなエイドで、荷物預けに出してしまおう。
25㎞で、公衆トイレへ。
ここは和式ではなかったはず・・・と思っていたのに、まさかの和式(>_<)
4年ぶりだったから、すっかり忘れていました。
来年以降は、ここはスキップしよう(・・・と自分の備忘録のために書いておきます)。
時間の経過とともに、気温がどんどん上昇しているのがわかりました。
30㎞の通過が午前8時33分。
え?まだ8時台でこんなに暑いの???
この先が思いやられるなぁ。。
トイレに入ったせいもあるけれども、順調だった20㎞までの10㎞に比べて、30㎞までのラップは大幅にペースダウン。
まだまだレースは序盤なのに、早くもキツさを感じ始めていました。
~続く
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