Step by Step ~ 2025年サロマンブルー達成へ

走歴20年のアラ還女子ランナーのブログ。現在、くるぶし骨折からの回復途上で走れません。めげずに、2025年のサロマンブルー達成を目指しています。

ランニングも原因に?ランナーに知ってもらいたい、下肢静脈瘤のこと

今日20日に下肢静脈瘤の手術を受けることになった私。

先週の木曜日の午前中、再び血管外科を訪れ、術前検査・診察を受けて来ました。

 

心電図・血液検査の後、手術を担当して頂く院長先生の診察があったのだが、その時に言われたことに、私は大きな衝撃を受けました。

それは・・・

 

「下肢静脈瘤はランナーの方に多いんですよ」

 

1ヶ月前、下肢静脈瘤を疑い出してから、色んなサイトを見て、自分なりに情報収集をしたつもりでした。

しかし、「ランナーに下肢静脈瘤が多い」とは、その時院長先生から話を聞くまで知りませんでした。

 

このブログを見て下さっているのは、ランナーの方が多いと思います。

なので、下肢静脈瘤という病気について知って頂きたいと思い、記事を書いてみようと考えました。

「下肢静脈瘤って一体何?」という方も、ぜひご一読下さい。

 

そもそも下肢静脈瘤とはどういう病気?

下肢静脈瘤と聞いて、「何それ?」という方も多いと思います。

1ヶ月の私が、まさにそうでした。

なので、まずは、簡単に、下肢静脈瘤と言う病気について説明しますね。

 

下肢静脈瘤は、脚の静脈がボコボコに膨らんで瘤(こぶ)のように見える病気です。

静脈の瘤は、静脈内部の弁が壊れることで発生します。

 

静脈??、弁???という方も多いと思うので、静脈の役割について説明します。

静脈は、動脈が心臓から送り出した血液を心臓に送り戻す役目を担っています。

静脈の内部には、血液の逆流を防ぐ弁というものが多数備わっているのですが、この弁とふくらはぎの筋肉の「ポンプ作用」によって、再び心臓に血液を押し戻すことが可能になります。

 

先日、院長先生から伺ったお話によると、弁はペラペラに薄いもので、静脈に何か負荷がかかることで簡単に壊れてしまうそうです。

弁が壊れると、静脈内を血液が逆流してしまい、血液が慢性的に静脈内に滞留してしまいます。

その結果、静脈が瘤のように膨れたり、脚がむくんだりしてしまいます。

詳しくは、↓のビデオをご覧ください。

 

youtu.be

私がお世話になっている、東京ヴェインクリニックさん作成です。

 

ちなみに、私の左脚の大伏在静脈は、一般の人が直径2㎜ぐらいのところ、何と!1.2㎝まで膨らんでしまっているそうです(^^;

下肢静脈瘤は放置しておいても命に別条がない病と考えられています。

が、ここまで静脈が膨張してしまっているのは、さすがによろしくないようです。

当初は、治療(=手術)をするのは、12月1日の大阪マラソンが終わってから・・・と考えていました。

しかし、瘤だけでなく、脚のむくみも気になって来ているので、今月中に手術をすることを決断しました。

 

どういう症状?

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下肢静脈瘤の典型的な症状としては、↓が挙げられます。

  • 脚の血管がボコボコと膨らむ、もしくは、クモの巣上に広がる
  • 脚のむくみ
  • 脚の攣り・こむらがえり

症状が悪化すると、皮膚が変色したり、湿疹や潰瘍ができたりもするらしいです。

ちなみに、私の場合、左の内くるぶしの周りの皮膚が、内出血しているかのようにやや黒ずんでいます(-.-)

院長先生や看護師さんから、「立派な下肢静脈瘤」と言われたのも、無理ありません(苦笑)。

 

どういう人がかかりやすい? 

 一般的に、下記に該当する方が下肢静脈瘤を発症しやすいと言われています。

  • 女性
  • 高齢者
  • 遺伝
  • 立ち仕事
  • 肥満

特に、気を付けなければならないのは、女性。

下肢静脈瘤の発症率は、女性は男性の4倍で、さらに、出産歴があるとさらに発症率が高くなる傾向がある*1ようです。

 

私は女性ですが、出産の経験はありません。

また、28年に及んだサラリーウーマン人生のほぼ100%がデスクワークで、立ち仕事に就いたことはありませんでした。

さらには、肥満からは程遠い体型です(とは言え、あと2㎏ぐらい痩せたいとは思うけど(笑))。

なので、「どうして下肢静脈瘤になってしまったのだろう?」と思っていたのですが・・・

 

そこで、聞いたのが、院長先生の「下肢静脈瘤はランナーの方に多いんですよ」という一言。

私はもうすぐ走歴16年になりますが、院長先生によれば、「走り続けていることで、常に下肢に負担がかかっている状態」にあるとのこと。

長年にわたるランニングが病気の発症を招いたのだろうと見解でした。

 

ランニングが下肢静脈瘤の原因になるとは意外でした。

しかし、「マラソン、下肢静脈瘤」でググってみると、実はたくさんの記事がヒットすることがわかりました。

例えば、↓。

nikkan-spa.jp

 

www.varixlaser.com

 

治療法は?

下肢静脈瘤の治療法としては、主に↓の2つがあります。

  • 弾性ストッキング着用
  • 手術

 

弾性ストッキングは、症状の進行を防ぐのに有効です。

ちなみに、私が今使っているのは、↓です。
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ただ、基本的に、下肢静脈瘤はひとたび発症してしまうと、治ることはない病気です。

弾性ストッキングは対症療法でしかないため、根本的な治療を行うとなると、手術しか選択肢はありません(残念ながら、現状、有効な薬はありません)。

 

下肢静脈瘤の手術は、現在では、短時間で日帰りで出来るものが主流です。

私が受ける手術は、「レーザー焼灼術」と言うもの。

静脈に細いカテーテルを入れて、血管を500℃の熱で焼き、閉鎖させるというものです。

所要時間たったの20分。

眠っている間に、終わってしまうらしいです。

 

静脈を焼いてしまって、大丈夫なの?と心配になり、院長先生に質問させて頂きましたが、他にも静脈があるため、全く問題ないそうです。

 

レーザー手術は、保険適用。

3割負担で、40,000~50,000円というのが相場のようです。

 

何科に行けばいいの?

ランナーの方は、日々のトレーニングで脚を酷使しています。

ぜひ一度ご自分の脚をチェックして、血管がボコボコと浮き出ていないか、確認されるのが良いかと思います。

特に、発症リスクが高い、女性の方は要チェックです!!

 

もし、血管がボコボコ浮き出ている、クモの巣状の広がりがある等異常がある場合には、早期に血管外科を受診してください。

 

手術を受けたら、また詳しくレポートしますね。

 

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*1:東京ヴェインクリニックサイトより: https://www.tokyo-veinclinic.com/varix/