これまで2回にわたり、下肢静脈瘤手術の体験記を書いてきました。
今回は、実際に手術を受けた経験を踏まえて、下肢静脈瘤の症状に悩む方、また、下肢静脈瘤の予備軍の方に、役に立つかもしれない情報を書いてみたいと思います。
上記体験記以外に、以前、下肢静脈瘤の基本的な情報をお伝えすべく、↓の記事を書いてみました。
よろしければ、こちらもご参考になさってくださいね。
- 血管外科を受診しよう
- 治療方針を決めよう
- レーザー血管内焼灼術は想像よりも全然楽だった!
- 保険適用だけど、手術費用はそれなりに高い
- 手術を受けるのは、夏を避けた方が良さそう
- 【重要】手術にはリスクも伴う
血管外科を受診しよう
脚の血管がボコボコに膨らむ、脚のむくみがひどい、脚が攣る、等、不快な症状に悩んでおられる方は、まずは、お近くの血管外科を受診されるのが良いでしょう。
「血管外科」プラス「お住いの地域名」でネットで検索をかければ、病院のサイトや病院のデータベースがヒットすると思います。
まずは、信頼出来る病院を探すことから始めましょう。
その際、病院の評判や下肢静脈瘤手術の年間実績件数、病院のサイトの情報量等を参考にされると良いでしょう。
私が、今お世話になっている病院に決めたのも、上記3点が決め手となったからでした。
治療方針を決めよう
血管外科に行くと、エコーで脚の静脈の検査をしてくれます。
仮に、下肢静脈瘤との診断を受け場合、お医者様と話し合い、今後の治療方針を決めましょう。
治療方針と言っても、「弾性ストッキング」か「手術」の選択肢しかないのが実情です。
残念ながら、下肢静脈瘤の症状を改善する飲み薬は存在しません。
「弾性ストッキング」は症状の進行を遅らせるだけの対症療法でしかなく、根本的な治療を行うには「手術」しか方法はありません。
下肢静脈瘤は命にかかわる病ではありませんが、 放置しておけば自然に良くなるというものでもありません。
根本的な治癒を目指すのであれば、手術を受けるしか選択肢はないみたいです。
手術は、レーザーを使う「血管内焼灼術」、血管を引き抜く「ストリッピング手術」、血管に硬化剤を注入して閉塞させる「硬化療法」等があります。
どの手術を行うかは、下肢静脈瘤の種類によって異なります。
最近は、いずれの手術も保険適用となっているようです。
レーザー血管内焼灼術は想像よりも全然楽だった!
手術というと非日常的な経験で、身構えてしまいますよね?
私自身は過去に乳がんを経験しているため、既に手術の経験はあるのですが、それでも、下肢静脈瘤手術を受ける前はものすごく緊張しました。
しかし、終わってみると、「こんなに楽なの!?」と、正直言って、拍子抜けでした(^^;
レーザー血管内焼灼術の所要時間はたったの20分。
静脈麻酔でウトウトしている間に、終わってしまいました。
手術の最中、そして、終わってからも、痛みを感じることはなかったです。
手術後すぐに歩くことが出来、寄り道も出来ました。
傷口が、カテーテルを通すためふくらはぎの内側を切開した2㎜と非常に小さいため、身体への負担が小さかったからだと思います。
職種にもよるのでしょうが、通常のデスクワークであれば、手術翌日からの勤務も問題なさそうです。
保険適用だけど、手術費用はそれなりに高い
↑で、手術は保険適用だと書きましたが、それでも、費用はそれなりに高くつきます。
私の場合、手術代45,580円(3割負担。処方された薬代を含む)、そして、ストッキング代4,536円の計50,116円かかりました。
最近は、下肢静脈瘤の手術が、民間の保険会社の保険で給付金支給の対象となるケースも多いみたいです。
私も、入っていた医療保険で、今回受けた手術が一時金の対象になることがわかり、ちょっとホッとしました。
保険に入っておられる方は、保険会社の給付金相談窓口に連絡されるのが良いでしょう。
手術を受けるのは、夏を避けた方が良さそう
私は8月20日に手術を受けました。
この時期にしたのは、既にエントリーしている秋冬のマラソンを走りたかったからです。
しかし、正直言って、夏は下肢静脈瘤の手術を受けるには適していないと思いました。
その理由は、手術から1週間は、ロング丈の弾性ストッキングを入浴時を除く、24時間着用したままでいなければならないためです。
寝る時も、弾性ストッキングを脱ぐことは出来ません。
女性は、ストッキングと言うものに、多かれ少なかれ免疫はあると思います(ただし、弾性ストッキングは、通常のストッキングよりも、ずっと締め付け感があります)。
しかし、男性で、ストッキングを履いたことがある方は、少ないのではないでしょうか?
夏場に、きつい弾性ストッキングを常時履いていなければならないのは、なかなかキビシイです。
何せ、暑いですし。
実際、私は、ストッキングを履きっぱなしを2日続けたら、腿の付け根辺りに、あせもが出来てしまいました(^^;
手術のタイミングは、自分とのスケジュールとの相談になりますが、可能であれば、夏の一番暑い時期は避けた方が良さそうです。
【重要】手術にはリスクも伴う
ここまで、下肢静脈瘤のレーザー手術のいい面をたくさん書いてきましたが、手術にはリスクが伴います。
具体的には、痛み、しびれ、神経障害、傷の化膿等です。
私の場合、手術後、カテーテルを通すために切開した2㎜の傷口の周囲の感覚が鈍くなってしまいました。
病院によると、伏在神経が傷ついてしまったからとのこと。
1~12ヶ月以内に徐々に治っていくということです。
病院から聞いた通り、今後神経障害が治っていくかどうか、今後、引き続き、↓でアップデートしていきたいと思います。
ご覧頂き、ありがとうございました。
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