ほぼ自己ワーストのレースなので、レポートは可能な限り簡潔にしようと思う(苦笑)。
ブログにしつこく書いてきた通り、東京マラソンでは3時間45分を目指していた。
当初はグロスでそのタイムを目指していたが、スタートブロックがEと判明してからは、ネットで目指すことにこっそり方針転換していた。
ちなみに、フルマラソンを3時間45分で完走するには、平均キロ5分20秒で走る必要がある。
~5㎞(26'54" 5'23"/km)
スタートロスが6分41秒もあったせいか、最初の1、2㎞は混雑し、走りにくかった。
手元のPOLARの計測では、最初の1㎞は5分36秒、次の1㎞は5分26秒かかっている。
最初の2㎞で、いきなり借金を抱えた気分。
レース前は、最初の5㎞は下り坂ということもあり、自然とペースがキロ5ぐらいに上がるのかなぁと思っていたが、実際には、3㎞以降もキロ5分20秒前後でしか走れなかった。
今日は動きが良くないと感じた。
~10㎞ (27'01" 5'24"/km)
スタート時からずっと気になっているのが、コース上のトイレ。
どこか空いているところがあれば入ろうかと思っていたのだけど、どこも数人の行列が出来ている。
「次のトイレまで1.2km」という表示を真に受けて走っていると、フェイントで数100m先にトイレが現れたりする。
「次のトイレまで・・・」の距離表示は、正直言って、全然当てにならなかった。
走りながらも、トイレ、トイレ、トイレのことで頭がいっぱい。
こんな状態なので、ペースが一向に上がらない。
キロ5分20秒で走らなければいけないのに・・・
そうこうするうちに、10㎞地点日本橋に到達。
はてなブログのオレンジのパピヨンバナーが見えてきた。
「来た~~~!」と思った。
レース前日、はてブロの皆さん、ラン友さん、パーソナルトレーナーさん等、誰がどこで待っていてくれているというのは、頭に叩き込んでおいたはずだった。
特に、はてブロメンバー、びあーさん(id:beer_beer)、そして、おいやんさん(id:oiyan_run)とbirdさん(id:rainywood-609)さんとはこれが初対面となる。
レース前からワクワクしていた。
しかし、実際に走ってみたら、誰がどこにいるのか、すっかりうろ覚えになってしまっていた。
年のせいなのか、近年、記憶力が恐ろしく弱くなっている。
はてブロのパピヨンバナーの前を通り過ぎる時に、私は「おいやんさ~~~ん!」と叫んだ。
即座に、「頑張って!」という反応が来て、ものすごくうれしかった。
愚かにも、その時点では、私は自分が犯した大きな間違いに気がついていなかった。
~15㎞ (27'09" 5'26"/km)
相変わらず、空いたトイレを探しながら、走る。
ペースが一向に上がってこないので、トイレに入った時点でサブ345は断念せざるを得ない状況。
だから、入るべきか、入らざるべきか、迷う。
しかし、そろそろ限界に近付いていることは確かなので、どこかで決断せざるを得ない。
それにしても、寒い。
手動でラップを取っていたが、手がかじかんで、ボタンを押すのにも一苦労。
14㎞地点浅草に到達。
深く考えずコースの左側を走っていたが、コースの右側の沿道にオレンジ色のはてブロT着用の二人の姿を発見。
うち、おひとりはドナルドダックの帽子をかぶっておられる。
あれ、それはbirdさん???
そこで、私は取り返しのつかない二つの大きな間違いをしたことに気づく。
- 10㎞地点におられたのは、おいやんさんではなく、びあーさんだったこと。
- 予め、おいやんさんがブログで、浅草の応援場所について「右側です右側」と書いておられたのに、うっかり左側を走ってしまったこと。おいやんさんとbirdさんが陣取る右側には、中央分離帯を越えていかなければならないため、簡単には近づけなかった。
私が「おいやんさ~~~ん!」と間違って声を掛けてしまったのにもかかわらず、「頑張って!」と答えて下さったびあーさんは何と紳士的なんだろう。
おいやんさん・birdさんは、身を乗り出して、誰かを探している様子だった。
それなのに、私は不注意にもコースの左側を走ってしまった・・・
とても申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
せっかく、おふたりにご挨拶できる格好のチャンスだったのに、本当に残念。
15㎞過ぎの給水所で、ポーチの中のザバスピットインウメ風味を飲む。
前夜のうちに、ジェルのキャップを一度開けておいたのにもかかわらず、キャップを開けるのに一苦労。
あまりの寒さで、手の感覚がなくなりつつあった。
~20㎞ (30'44" 6'09"/km)
17㎞過ぎ、ついに決断の時が来た。
キロ5分20秒という想定ペースから遅れ続けているため、サブ345を諦め、グロスでサブフォーに目標を転換することにした。
で、意を決して、トイレの列に並んだ。
何も考えず列に並んだが、そこは男子の小に並ぶ列だった。
遠くから、ボランティアの人が「女性はこちらで~す」と呼んでくれた。
我慢に我慢を重ねたせいか、出るわ、出るわ。。
トイレでのロスタイムは、3分超。
スタートロスとトイレロスで計10分。
これでは、グロスでサブフォーも難しい。
この時点で、ネットでサブフォーにさらに目標を下方修正せざるを得なくなってしまった。
トイレに入った時に、手袋を脱いだのだが、手袋は既にびしょぬれ。
手の皮膚はふやけていた。
19㎞過ぎで、お世話になっているパーソナルトレーナーさんが応援していると聞いていたのに、見つけられなかった。
間もなく、だんながボランティアをしている20㎞過ぎの門前仲町の給水所に到達。
スポーツドリンクの2番目のテーブルにいると聞いていたので、立ち寄ってみると、だんなは忙しそうに働いていた。
「いた!」と声を掛けると、だんなは一瞬顔を上げ、「ちょっと遅いぞ」と一言。
後で聞いたところ、だんなは、休憩時間に、応援naviで私のタイムをチェックし、20㎞到着予想タイムの辺りは、少し気を付けて通過するランナーを見ていたそうだ。
でも、予想タイムを2分以上経過しても私が現れなかったので、見落としたと思ったそうだ。
~25㎞ (28'23" 5'41"/km)
ハーフ手前で、「〇〇さん、頑張って!ナイスラン!」と声を掛けられる。
19㎞過ぎにいると思っていたパーソナルトレーナーさんだった。
隣にいる女性はバレンタインデーに入籍した奥さんと思われたが、お顔をじっくり見ないまま、通り過ぎてしまった。
ペースはどんどん落ちるばかりで、サブフォーペースも保てなくなる。
橋の何気ないアップダウンが堪える。
手の感覚は既になくなり、振っている腕も自分のものではないような、不思議な感覚に陥っていた。
25㎞の給水で、パワージェルを摂ろうと思い、袋の上部を切って開けようと思ったのに、手がかじかんで思うように動かない。
給水のボランティアの方に、ジェルの袋を開けてもらうよう、お願いする。
あと、17㎞もあるのか。。。
そう思うと気が遠くなりそうだった。
~続く~
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