Step by Step ~ 2025年サロマンブルー達成へ

走歴20年のアラ還女子ランナーのブログ。現在、くるぶし骨折からの回復途上で思うように走れません。めげずに、2025年のサロマンブルー達成を目指しています。

【記録より記憶】東京マラソン2019~レース編その②

今日の昼間、銀座に出掛けた際見かけた和光のディスプレイ。


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東京マラソンをフィニッシュしたランナーのタイムと写真だった。

みんないい顔をしている。

 

走っている間はあまりにも辛くて、「一刻も早く終わりたい!」とばかり思っていたのに、いざ終わってみると、思い出すだけで、涙が出てくるほどいとおしい時間だったように思う。

よーじさん(id:yozyworld)のフィニッシュ後の写真も、銀座のど真ん中で展示されてますよ、きっと。

 

さて、レースレポに戻ろう。

これまでのレポは↓からどうぞ。

 

berry42195.hatenadiary.jp

 

berry42195.hatenadiary.jp

 

~30㎞ (30'04"  6'01"/km)

25kmまでは何とかキロ5分台を維持していたが、それ以降、ペースがガタッと落ちてしまった。

手や腕の感覚は既に失われていたが、体全体の動きが鈍くなっている感じ。

 

疲労骨折真っ只中だった2017年の東京マラソン、そして、医者からランニングOKのお墨付きをもらって2週間ちょっと後に走った2018年の名古屋ウィメンズマラソンの2レースを除いて、私はこれまでずっと国内のフルマラソンでサブフォーの記録を継続していた。

2005年10月のいわて北上マラソンで初めてサブフォーを達成(ネットで3時間43分36秒)して以来、ずっと4時間切りを続けていた。

なので、国内のレースをサブフォーで走ることに強いこだわりを持っていた。

正直を言えば、今回の東京マラソンでも、サブフォーが出来ないなんてことは、想像だにしていなかった。

 

しかし、30㎞を前に、サブフォーペースから大きく遅れることとなり、サブフォーの継続がほぼ絶望的となった。

ただただ無念だった。

  

ラン友のフジコさんが茅場町で応援していると聞いていたが、結局見つからず。

 

30㎞地点の数寄屋橋辺りで、近所のお友達、えいこちゃんがだんなさんと一緒に応援に来ているはずだった。

ジムで知り合い、お互い、東京オリンピックのボランティアを目指し英語を勉強しているなど、共通点が多く、えいこちゃんとはすぐに仲良くなった。

お互いの夫もオリンピックのボランティアを目指していることから、2回ほど4人で飲んだことがある。

 

えいこちゃんには、事前に「順調に行けば、正午前には30㎞に着くよ」と伝えてあったのに、すっかり遅くなってしまった。

こんなひどい雨の中お待たせして、申し訳ない気持ちでいっぱいに。

 

悪天候にもかかわらず、数寄屋橋はものすごい人だかりで、二人の姿を見つけることは出来なかった。

二人ともランナーではないし、こんな冷たい雨の中、敢えてここまで出掛けなかったのかもしれないなぁと思ったりした。

いや、逆に、来てくれない方が、寒い中待っていてくれるよりも、ずっといいと思ったりも。

また、こんなにふがいない姿を二人に見せるのも、ためらわれた。

 

~35㎞ (31'20"  6'16"/km)

30㎞を過ぎると、もう記録へのこだわりは一切なくなり、とにかく早く終わって、楽になりたいという気持ちだけだった。

 

32㎞過ぎ辺りで、沿道から聞き覚えのある甲高い声が聞こえて来た。

VRさんだった。

彼は、私にとっては、マラソンの師匠のような方。

私とだんなが初めてフルを走った2004年12月のホノルルマラソン以来、夫婦揃ってお世話になっている。

「大丈夫、大丈夫」と声を掛けて頂いたが、全然大丈夫ではなかった(苦笑)。

 

35㎞付近で、ラン友の猫耳さんが「ベリーさん、頑張って!!」と大きな声を掛けてくれた。

うれしいのに、前に進むだけで精いっぱいの私。

声援に応えられない自分が本当に情けなかった。

 

35㎞の給水で、ザバスピットインピーチ味を。

自力でキャップが外すことが出来ず、またしてもボランティアの方のお世話になった。

とことん情けないな、私。

 

~40㎞ (34'47"  6'57"/km)

早く終わりたいという気持ちに反比例して、落ちる一方のペース。

ものすごくたくさんのランナーに抜かれた。

実際、35km地点で1733位だったのが、40㎞地点では1843位。

この5キロで、実に110人に抜かれている!

 

40㎞をちょっと過ぎたところで、沿道から、「〇〇さ~~~~~ん!」という大きな声が聞こえた。

「え?」と思って振り向くと、30㎞地点にいると思っていた近所の友達、えいこちゃんとだんなさんが大きく手を振ってくれていた。

 

「こんな冷たい雨の中、待っていてくれたんだ・・・」

 

そう思うと、涙腺崩壊。

「ありがとう」と何とか手を振って応え、前に進んだ。

顔が涙でぐちゃぐちゃになっているのがわかる。

 

レース後、えいこちゃんにはLINEでお礼のメッセージを送った。

返事とともにえいこちゃんが送ってくれたのが、↓の写真。


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ものすごく感情的になっていたので、この辺りでコース管理のボランティアをなさっていた青豆さん(id:miumiu3432)を見つけることは出来なかった。

ごめんなさい。

雨の中、大変お疲れ様でした。

 

~FINISH (14'16"  6'30"/km)

ただただ辛かった東京マラソンも、あと少しで終わり。

石畳の丸の内仲通りに入ると、ラストスパートをかけるランナーが多数。

フィニッシュゲートに向かう道に曲がる直前、超騒ぎながら走っていた外国人グループのうちの一人のひじが私の肩を直撃。

一瞬、何が起こったのかわからず、驚いて振り返ると、何語だかわからない言葉が返ってきた。

多分、謝られたのだろうと思う。

 

最後の最後にちょっとしたアクシデントに見舞われたものの、フィニッシュはいつもの通り、手を上げて。

これまでで一番辛かった42.195㎞が終わった。

 

FINISH後

フィニッシュ後、フィニッシャータオル、完走メダル、アルミシートをもらい、さらに、水、ゼリー、ランチパック等が入った袋をもらう。

さらに、バナナも。

体力を使い果たした身には、これだけの荷物でも恐ろしく重く感じた。

タイムもこれまでの実質ワーストだし、その場では、うれしいという気持ちは沸いてこなかった。

 

ボランティアの方に誘導され、地上を通って、荷物受け取りに指定された大手町プレイスカンファレンスセンターまで歩く。

風雨に曝され、とにかく寒い。

大手町には通算15年ぐらい勤務した経験があることから、このエリアは土地勘がある。

出来れば、地下道を通って行かせてもらいたいと強く思ったが、日曜日でも利用客の多い大手町駅なので、それは難しいのだろう。

 

大手町プレイスカンファレンスセンターに到着後、まず屋外で荷物を受け取り、その後、ビルの中の更衣室に向かった。

荷物が重くて重くて、なかなか前に勧めない。

ビルに入ったところで、ボランティアの方が荷物を持ってくれた。

気遣いがありがたい。

 

更衣室は、私が到着したときは既にかなり混雑していた。

しかし、部屋の中は、暖房が効いて、快適だった。

その場にしばらく留まっていたかったが、どんどんフィニッシュしたランナーが部屋に入ってくるので、長居するのは躊躇された。

 

レース後、東京駅の丸の内南口案内所で、おいやんさん(id:oiyan_run)がアフターの待ち合わせでいらっしゃることはわかっていた。

浅草でお目にかかれなかったことをお詫びしたかったのだが、再び大手町から丸の内に戻るエネルギーは、私にはもう残っていなかった。

後ろ髪をひかれながらも、大手町駅から帰途に着いた。

 

こうして、私の東京マラソン2019は終わった。

 

~続く(すみません、もう一回だけ、お付き合いください)

 

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