レースを、手元の時計(POLAR M480)のデータとともに振り返ってみたいと思う。
スタート~5㎞(30'30" 6'06"/km)
スタートロスは3分11秒。
大阪マラソンの市民アスリート枠資格のタイムはグロスなので、もちろん狙うのはグロスでのサブフォーだ。
この3分11秒の借金を42.195㎞走る間に返して行かなければならない。
スタート時は混雑していて、なかなか思うようなペースで走れなかった。
でも、それは想定済み。
スタートラインを越えて間もなく、4時間のペースメーカーが少し前にいることに気づいた。
狙うのは、ぎりぎり4時間切りではなく、一昨年のこの大会でのタイム(3時間53分40秒)よりも速いタイムなので、早いうちにペースメーカーを抜いておく必要があった。
また、4時間のペースメーカーに続く、ランナーの大集団とともに走るのも嫌だった。
給水や給食で、思うように身動き出来なくなる恐れがあるからだ。
ペースメーカーを抜くと、2㎞ばかり下り坂が続く。
スタート時の混雑が解消されると、気持ち良く、キロ5分を切るペースで走ってしまっていた。
岩本能史氏著の「限界突破マラソン練習帳」にも書いてあった通り、もともと、このレースをビルドアップで走ろうと考えていた。
なので、決してレース序盤から飛ばしてしまってはいけないのだ。
何度も何度も時計を見ながらペースを確認し、その都度修正しようとしていたが、どうしても速くなってしまう。
結局、こんな状態が10㎞ぐらいまで続いてしまった。
~10km(26'52" 5'22"/km)
※6㎞地点、ラップ取り忘れ
7㎞地点に、大阪在住のお友達が応援に来てくれることになっていた。
その方とは、2016年のホノルルマラソンで偶然出会った。
だんなと二人で、ホテルからスタート地点まで暗い中テクテクあるいていた時、すぐ目の前を歩いていたのが彼女だった。
「スタートまで一緒に行ってもいいですか?」
聞けば、初マラソン、しかも、たった一人での参加という。
それは、心細いだろうなと事情を察し、スタートラインまでご一緒することにした。
それが縁で、昨年、だんなが大阪マラソンを走った(私は、故障のため、DNF)時も、沿道に応援に来てくれて、アフターもおいしい串揚げ屋さんに連れて行ってもらった。
7㎞過ぎ、沿道に彼女を見つけ、声をかける。
8㎞ぐらいで、だんなを見つけ、やはり私から声をかけた。
ふたりともキョロキョロして、私を探してくれていたようだったが、結局気づいたのは私だった。
でも、誰かが待っていてくれると思うと、すごくうれしかった。
~15km(26'48" 5'22"/km)
14㎞ぐらいで、だんなの応援。
前日、「8㎞の後はハーフぐらいにいる」と聞いていたので、サプライズ。
「〇〇ちゃん(=私)、ゴールでbeerが待ってるよ!」という、手書きのメッセージを掲げて、エールを送ってくれた。
この辺りからようやくペースが落ち着いてきたように思う。
このレースのために1週間禁酒したので、ゴールしたら、すぐにおいしいビールを飲んでやる!と、モチベーションが上がった。
確か、この5㎞の間の給食で、「大阪プチバナナ」というお菓子が出されたが、これがものすごくおいしかった。
絶対に、お土産に買って帰ろうと思ったが、時間がなく叶わなかった。
ちょっと残念。
この辺りから、だいぶペースが落ち着いて来た。
このまま30㎞ぐらいまで行ければいいと思い、走った。
~20km(26'50" 5'22"/km)
京セラドームの近くを走るこの区間。
2年前は、この辺りから、右恥骨辺りに違和感を感じ、かなりペースを落とした記憶がある。
結局大阪マラソンの翌月疲労骨折と診断されたが、この時点で、既に、疲労骨折が始まっていたのかもしれない。
今年は、かなりいいペースでここまで走れている。
体感的にも、まだまだいける感じがした。
だんなは予告通り、ハーフ過ぎに来てくれていた。
後半も頑張る!と気合が入った。
~25km(27'19" 5'28"/km)
~30km(27'07" 5'25"/km)
※28km地点、ラップ取り忘れ
正直言って、この辺りは、あまり記憶がない。
ただひたすら、「仙骨を立てる」、「おヘソを天に」、「おしりを使った走り」を考えていたように思う。
若干ペースが落ち始める。
やはりビルドアップは難しかったか。。
でも、30㎞地点で、「このぐらいのペースであれば、あと20㎞ぐらいは走れそうだ」と思ったことを覚えている。
ペースは落ちていても、まだまだいけそうな感じ。
30km辺りで、応援団長の森脇健児さんがどこからともなく登場!
ハイタッチしたかったが、あまりにも突然のことで、あらら~~~という間に通り過ぎてしまった。
残念。
~35km(27'46" 5'33"/km)
32㎞過ぎの「まいどエイド」。
あまり長居をしてはいけないと思いつつ、ついつい目がおいしいものを探してしまう。
結局、おまんじゅうとオレンジピールのチョコレートがけを頂く。
「まいどエイド」と通った33kmまでの1㎞のラップが5分51秒と、他のラップよりも30秒ほど遅くなっている。
何ともわかりやすい(笑)。
「まいどエイド」の直後、大阪のお友達の声援。
昨年は、同じ場所で、ふたりでだんなの応援をしようと待っていたのに、見逃すという失態を犯したことを思い出した。
~40㎞(27'30" 5'30"/km)
※38km地点、ラップ取り忘れ
コース最大の難所、南港大橋が残り5㎞地点に待ち受ける区間。
だんなが橋の手前で応援してくれた。
レース終盤の橋の急な上り坂は、かなり堪える。
30㎞地点で、「このぐらいのペースであれば、あと20㎞ぐらいは走れそうだ」と考えたことは、やはり間違いだったようだ。
心拍数はそれほどでもないが、息が上がる。
やはり呼吸筋が弱いのだろうか?
呼吸筋対策で再開したはずだったパワーブリーズが、やはり三日坊主に終わっていたことを思い出した。
来年からコースが変更され、南港大橋を通らなくなるそうだ。
全般的によりフラットなコースになるのだろうか?
~フィニッシュ(11'31" 5'15"/km)
40㎞を過ぎると、あとは出し切るだけ。
とにかく一秒でも早くフィニッシュしたいという思いで、ペースを上げた。
2年前の自分の記録も切れそう。
そして、ネットで3時間50分切りが出来るかも。
ラスト2.195㎞だけは、ビルドアップできた。
フィニッシュゲートに向かう途中、私の少し前を走っていた女性が、すってんころりんと転んで驚いた。
そして、さらに、少し進んだところで、今度は男性がすってんころりん。
一体どうしたのだろう?
やはり、ラストスパートをして、無理をしてしまったのだろうか?
おふたりとも、大きな病気もしくはケガでなければ良いのだが・・・
フィニッシュ直前、サングラスを外し、両手を上げて、ゴール!!
2年前の自分を越えた瞬間だった。
フィニッシュタイムは3時間52分13秒。
市民アスリート枠の権利維持達成!
そして、2年前の自分のタイムを1分27秒短縮することが出来た。
フィニッシュ後は、だんなとお友達と合流。
丸1週間ぶりに、ビールを頂いた。
目標を達成できた後のビールは、言うまでもなく、おいしかった☆
~続くかも。。~
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